ユリ科

キバナカタクリ

早春に、茎の先に美しい花をうつむくように咲かせます。

6枚の花びらは反り返り、葉は長めの卵型です。

 

アメリカやカナダの山地に自生するカタクリで、日本には園芸用として入ってきた品種です。

 

日本原産のカタクリよりも大きいです。

 

高さ  10-30㎝

花径  4-6㎝

別名  セイヨウカタクリ、ヨウシュカタクリ

花言葉 上品、嫉妬


リシリソウ

北海道の利尻島と礼文島に自生します。

 

名前は「リシリソウ」ですが、利尻では少なく、礼文島で見かけることが多いです。

しかし、最初に利尻で発見されたことから、この名がつきました。

 

花の内側に黄緑色の模様があります。

 

この植物にはアルカロイド系の毒が含まれているそうです。

 

高さ 10-20㎝

花径 1㎝程

 


マイズルソウ

白い小さな花が10個ぐらいかたまって咲きます。花びらは4枚、雄しべも4枚でできています。茎の高さは10~20㎝で、途中に2枚のハート型の葉をつけます。

 

花の姿が首、葉の形が羽だと見立てると、全体として鶴が羽を広げて舞っているかのように見えるので、この名前が付きました。

漢字で「舞鶴草」と書きます。

 

高さ 10-20㎝


ヒメマイズルソウ

漢字で「姫舞鶴草」と書き、小型で鶴が羽を広げて舞っているかのように見えるので、この名が付きました。

 

マイヅルソウを小型にした大きさです。

 

マイヅルソウは無毛ですが、こちらは葉などの裏に毛が生えています。

 

高さ 10-20㎝


タチギボウシ

漢字で「立擬宝珠」と書きます。葉が立ち、つぼみの形が、橋の欄干につける玉飾りの擬宝珠に似ていることからこの名になりました。

 

若葉は「ウルイ」と呼ばれ、山菜として美味なものとして知られているようです。

 

湿った草原などに生えますが、下についた花から順に開花するという面白い性質があり、朝咲いて午後にはしぼんでしまいます。

 

子供のころ、山菜を採るのを手伝わされたり、食べさせられたりしましたが、この植物については知りませんでした。

 

高さ 50-100㎝ 

花長 3-5㎝


クロユリ

北海道のものは低地に、本州のものは高山に自生しますが、花の姿は少し異なります。

 

北海道のものは、丈が50㎝ぐらいの高さで花数が多く、本州のものは、丈が15-30㎝で花数は2、3輪です。一般的には北海道型の方を「クロユリ」というみたいです。

 

アイヌ伝説では、「愛する人にこの花を贈り、相手の人が手に取れば二人は結ばれる」という言い伝えがあります。

 

アイヌ料理では、この花が食用にされましたし、花や葉は染料としても用いられました。

 

上勇知スキー場の下の草地で、たくさん咲きます。

 

高さ 15-50cm

別名 ヨウラクユリ、クラウンインペリアル

花期 6月


ムスカリ

花の色は青紫色で、穂状に咲かせブドウの房を逆さにしたように見えます。

 

小さい花ですが、群生しているととても美しいです。

 

原産地は地中海沿岸とのこと。

 

札幌の百合が原公園に「ムスカリの道」というのがあり、青紫色のムスカリの絨毯の中に、色とりどりのチューリップがあってとてもきれいです。


スズラン

北海道から九州の、山地や草地などに分布します。

 

花が鈴に似ていて、葉の形や花の香りから昔の人はランの仲間だと思っていたところから、この名が付きました。

 

とても可愛らしい花ですが有毒です。

 

 

高さ  15-20㎝

別名  キミカゲソウ

花言葉 純潔、繊細


レブンヒメスカシユリ

「スカシユリ」とは花びらの間に隙間があることから、名が付きました。

丈が10㎝程度で、大きなオレンジ色の花を咲かせます。

6枚の花びらに紫色の斑点があり、真上を向いて咲きます。

まれにですが、黄色の花も見られるそうです。


チオノドクサ・ギガンテア

早春に咲く花で、寒さに強く暑さを嫌います。

 

チオノドグサの多年草で、園芸種です。

 

花の色は青やピンクがあります。

 

 

高さ  5-10㎝

花径  3㎝程度

別名  ユキゲユリ、グローリー・オブ・ザ・スノー

花言葉 栄光、たくましさ 


エゾヒメアマナ

北海道のやや湿った草地などに分布します。

 

茎は軟弱で、他のものにもたれかかっていることが多いです。

葉は線形で、表面がへこんでいるのが特徴です。

 

 

高さ 10-15㎝

花径 1.5㎝程

 


シロバナエンレイソウ(八重)

原産地は北アメリカで、とても美しい花を咲かせます。

 

一本の茎に一輪しか咲きません。

背丈の割には大きな花を咲かせます。

 

 

高さ 10-20㎝

花径 5-8㎝


チシマゼキショウ

千島で最初に発見され、葉がセキショウ(アヤメ)に似ていることからこの名が付きました。

 

花は白色又はかすかな紫色で、雄しべの先は紅色を帯びます。

葉は剣形で先が鋭く尖っています。

 

山地の岩場に生え、厚くて固い葉が根元から重なり合ってのびます。

 

 

高さ 5-15㎝

花期 6月上旬-中旬


ヒメイズイ

海岸や山地の草地に生える多年草です。

 

イズイとはアマドコロのことで、アマドコロによく似ていて小型であることからこの名が付きました。

 

 

高さ 10-30㎝

 

 

※アマドコロ…ヤマノイモ科の植物


テシオソウ

別名「オゼソウ」と言い、尾瀬地方や天塩地方に見られます。

 

日本固有種。

チシマラッキョ

千島原産のラッキョウであることから、この名がつきました。


ミヤマラッキョの変種と言われています。

 

この花に鼻を近づけると、微かにネギっぽい匂いがします。


この植物園ではこの花が最後に咲きます。


高さ 10-20cm

花径 3-5㎜程

花期 10-11月

別名 生糸ラッキョ