和名は「岩髭」(いわひげ)で、岩の上にかたまって咲く様子を髭に見たててつけられました。北海道と中部以北の本州に分布し、千島列島、樺太、カムチャッカ半島にも見られます。
世界的に見ると、イワヒゲの仲間は北極周辺とヒマヤラに生息することが知られています。寒帯と高山を代表する植物の一つです。
大雪山では全域で普通に見られるようです。
高さ 5cm程
花長 6-7㎜
花期 6月
高山や深山に生え、白い鐘形の花を可憐に咲かせます。
花柄には小さな苞葉があり、赤褐色の長い毛がたくさん生えるのが特徴です。
赤い実をつけ、食用になり、甘味があり美味しいと言われています。
アカモノという和名は、この実を赤桃と呼んだのが由来です。
高さ 10㎝程
花径 7-8㎜
植物園では、特に大事に育てられていました。
赤いガクと白い花びらのカールがとても可愛くて、大好きな花の一つです。
名前は、花の様子が、仏像が身につけている装身具(ようらく)に似ていることから付けられました。
高山の湿り気のある草原や、湿原のへりなどに生えています。樹高は1~2mぐらいです。
また、「ウラジロヨウラク」とは葉の裏が白いものをいいます。
葉が開くと同時に花を咲かせます。色は淡いクリーム色で、紅色の筋が入り、先端が紅色になってとても美しい花です。
花の姿が更科染めの模様に似ていて、形がドウダンツツジに似ていることから、この名前が付きました。別名「風鈴ツツジ」ともいいます。
紅葉した様子もとても美しいそうですよ。
名前の由来には、果実が桃に似ていてツルのように這い、コケの多い所に生育するからという説と、花が開く前の茎、ガク、花弁の形が、鶴の首・頭・口ばしに似ているからという説があります。
果実は「クランベリー(鶴の果実)」として知られ、ジャムやジュースに加工されています。また、膀胱炎などの尿路感染症への効果が期待されているため、サプリメントとして販売されています。
別名は「アサマブドウ」で、ブルーベリーの仲間です。
熟した実の色が、黒い豆のように見えることから名が付きました。
北半球の寒帯に分布し、日本では北海道、本州の中部地方以北に分布します。
果実は食用になり、甘くて少し酸味があります。
花は可愛らしいし、実も美味しいので好きな植物です。
茎は細く、地面を這うように広がります。花は直径5㎜程で、小さく星のような可愛らしい花を咲かせます。
名前の「スオウ」は、この花の葉が、イチイ(スオウ)という樹木に似ていることから名づけられました。
花が咲く前は、茎が広がって、ごちゃごちゃしていたので、こんなにきれいな花を咲かせるとは思いませんでした。
「黄色のシャクナゲ」が名前の由来で、淡い黄色の花を咲かせます。
樹高は低く、地面を這うように枝を伸ばします。
枝先に数輪の花をつけ、その花びらの中に茶色い斑点があるのが特徴です。
花が頭をくっつけるように、かたまって咲いているのが面白いと思いました。
葉の形が針葉樹の栂(ツガ)に似ていて、桜色の花をつけるところからこの名となりました。
北海道や東北北部に分布し、高山の岩場や草地に生えます。
枝先に数個の壺型の花を付けます。先は浅く切れていて、少し反り返っています。
おちょぼ口のかわいい花だと思いました。
花長 8㎜-1cm
花期 5月下旬-7月初旬
高山の岩場で、地面を這うように生えます。
葉が赤みがかって丸っこいのですが、この葉の陰に小さい花を咲かせるので、気を付けて見ないと見逃してしまいます。
8月には、花に比べて大きな実がなり、食用になります。甘酸っぱい味がするそうです。
高さ 5-10㎝
花長 5-6㎜
花期 6月中旬-下旬
直径8-12㎝の花を咲かせ、「ツツジの女王」と呼ばれることもあります。
日本には江戸時代に朝鮮半島から渡来しました。
外国船に乗ってやってきたのが名の由来で、「カラツツジ」、「ロイヤルアザレア」とも呼ばれます。
北大植物園のこの花は本当に見事だそうです。
ツツジはよく見ますが、このツツジはここで初めて見ました。
花期 6月初旬-6月中旬
日本では、北海道と東北地方の高山に分布します。
背丈は5-30㎝と低いですが、丈に比べて大きな花が咲きます。
北海道で最初に発見されたことから、この名が付きました。
北海道のみに自生するツツジで、山地の岩場などに分布します。
ツツジの仲間でも最初に開花し、開花後に葉が繁るのが特徴です。
北海道の留辺蘂町温根湯温泉にあるエゾムラサキツツジの群落は、北海道天然記念物に指定され観光名所にもなっています。
高さ 1-2m
花径 2-3㎝
シャクナゲの仲間ではありません。
日本では、北海道、本州中部以北に、世界では北半球の寒冷地に広く分布し、寒地の湿原に生育します。
茎は地上を這い、葉の形は広線形で裏は粉白色を帯びています。
高さ 15㎝程
花径 5㎜程
別名 ニッコウシャクナゲ
東北アジアに分布し、日本では北海道根室の落石岬のみに生育し、天然記念物に指定されています。
厚みのある葉が枝先に集まり、その上に紅紫色の花がかたまって咲きます。
名前の「境ツツジ」は、かつて日本の領土だったサハリンと旧ソ連領との境目に多く咲いていたのでつけられたそうです。
高さ 20-50㎝程
花径 2㎝程
花期 6月上旬-中旬
日本の固有種で高山の岩場に生息します。
釣鐘形の白で、先端が少し淡紅色を帯びていて、先端が浅く五裂し、外側にやや反っています。
常緑の葉が針葉樹のツガに似て、桜のような淡いピンクを帯びた花を咲かせることからこの名が付きました。
高さ 10-20㎝
花径 6㎜程
花期 6月上旬-中旬
オレンジ色の花を咲かせます。
有毒植物で家畜が食べないこともあって、たまに大群落を形成します。
名の由来は、花と葉が輪状に並ぶ様子を蓮華(ハス)に見立てたことから付けられました。
高さ 1-2m
花径 5㎝
別名 ウマツツジ、ベコツツジ
花言葉 情熱
亜寒帯から熱帯山地までのきわめて広い範囲に分布し、特にヒマラヤ周辺には数多くの種類があります。
大きな花が特徴で、花の色は白またはピンク、黄色などがあります。
シャクナゲの葉には毒があります。
野生状態でも変種が数多く、また園芸植物としても数多くの品種があります。
名前の由来の1つとして、背丈がやや低い姿から、「尺なし(しゃくなし)」→「しゃくなげ」になったという説があります。
この花の名前は、元々エゾツツジと呼ぶべきところを誤ってイソツツジと呼ばれたと伝えられています。
北海道や東北地方に分布し、湿原や草地に生育します。
幹はよく分枝し、若い枝には赤褐色の毛が密生します。
別名 エゾイソツツジ
高さ 20-70㎝
花期 6月中旬-7月初旬