キンポウゲ科

オキナグサ

オキナグサ(紫)
オキナグサ(紫)

オキナグサは全体に白い糸状の綿毛のようなものをつけます。この時の様子が、高齢者(翁)の白髪のように見えることから、「翁草」と命名されました。

有毒です。

 

最近では目にすることも難しく、「幻の山野草」になりつつあるようです。

 

高さ 20-30㎝

花径 3-5㎝

花期 5月下旬-6月中旬

別名 フデクサ、ツクミグサ

 


カタオカソウ

カタオカソウはオキナグサの一種で、千島列島の固有種です。

 

フワフワの白毛に覆われている可愛らしい花です。

 

貴重な花なので買うと高額です。開花するまでには年数がかかると言われています。

 

葉がスカーフをしているよう見えて、貴婦人のような上品なイメージを持ちました。開花期間が短かったのが残念でした。

カタオカソウ
カタオカソウ

フクジュソウ

花がめでたい感じなので、「福寿草」という名が付きました。

 

毒草で、地面から芽を出したばかりの頃は、フキノトウと間違えて食べ、中毒を起こすこともあるそうです。

 

また福寿草は根がよく発達するため、鉢植えの場合は、なるべく大きく深い鉢に植えたほうが良いそうです。

 

この花を見ると春の訪れを感じます。

 

高さ  10-20㎝

花径  3-4㎝

別名  ガショウラン、ガンタンソウなど

花言葉 永久の幸福、思い出、祝福など


イチリンソウ(八重)/ニリンソウ

イチリンソウ(八重)
イチリンソウ(八重)
ニリンソウ
ニリンソウ

一般に、イチリンソウとニリンソウとは、花弁の見た目は同じで、ひとつの茎につく花が1つなのがイチリンソウ、2つなのがニリンソウだとされています。(例外もありますが)

 

しかし、本当の違いは葉にあり、葉に柄のあるのがイチリンソウ、ないのがニリンソウです。


稚内北方植物園に咲くのは、八重のイチリンソウなので、花弁で見分けがついてしまいますが、ちゃんと葉でも違いがわかります。

アネモネブランダ

白、ピンク、青紫色があります。

 

ブランダは”美しい”、”愛らしい”という意味で、和名は「ハナアネモネ」です。

 

原産地は地中海沿岸の東部地方で、岩場や森林などに生えます。

 

ガーデニングにも人気がある花です。

 

高さ 5-20㎝

花径 4㎝程


セイヨウオダマキ

セイヨウオダマキ八重
セイヨウオダマキ八重

品種改良が行われ、多数の園芸品種がありますが、ヨーロッパ原産や北米産などのものをいいます。

 

オダマキとは、機織りの糸巻のことで、それを花に見立てたそうです。

 

日本のオダマキより、多彩で鮮やかな印象です。

 

この植物園でも4種類のセイヨウオダマキを見ることができます。


カナダオダマキ
カナダオダマキ
カラフトオダマキ
カラフトオダマキ
アルプスオダマキ
アルプスオダマキ

ミヤマオダマキ

北海道から本州にかけて分布します。

深山に生えることから、この名になりました。

 

本州では絶滅危惧種に指定されているようですが、稚内では自宅の前にも咲いていて、身近な花というイメージです。

 

この植物園では、紫色と白色が咲きます。


エゾトリカブト/リシリブシ

「エゾトリカブト」は北海道固有種で山地などに生えています。鳥帽子の形をした花をつけます。 

トリカブト属は、猛毒を持つことで知られていますが、その中でもエゾトリカブトは、最も強い毒性を持つといわれています。根が最も危なく、花や葉にも毒があるようです。

かつてアイヌの人たちが矢毒に用いましたが、もちろん現在では使用が禁止されています。

エゾトリカブト
エゾトリカブト
リシリブシ
リシリブシ

 

「リシリブシ」はトリカブトの一種で、利尻島や礼文島の草原に生え、やはり猛毒を持ちます。「ブシ(附子)」とは、トリカブトの根を乾燥させた毒の名前です。

私は見たことがありませんが、白いリシリブシもあるそうです。


ハクサンイチゲ

茎の途中にえりまきのような葉がつきます。

白い花びらに見えるのはガクです。

 

石川県の白山で発見されたことから名が付きました。

草地や岩場に生え、高山植物として親しまれています。

 

高さ  5-20㎝

花径  2-3㎝

花期  5月中旬-6月初旬

別名  ハクサンイチゲソウ

花言葉 幸せを招く花


ヒダカソウ

北海道日高山脈のアポイ岳とその周辺にのみ分布します。

 

白い花びらの根本は赤褐色です。

 

「氷河期の生き残り」と言われている貴重な花ですが、地球温暖化や人による採取で危機状況にあります。

 

北海道では、この花の採取を禁止するとともに、違法品の販売・流通を抑制する対策がとられています。


ミヤマキンポウゲ

北海道から中部地方以北の高山の草地などに生えます。

 

花は丸みを帯び、強い光沢があります。

 

漢字では「深山金鳳花」と書きます。

別名「ウマノアシガタ」ともいい、葉の形が馬のひづめに似ていることから付きました。

 

高さ 10-50㎝

花径 2㎝程 


ヒメリュウキンカ

漢字で書くと「姫立金花」です。

 

ヨーロッパからシベリアにかけて広く分布している野草で、山野の湿った草原など湿り気のある場所に自生します。

 

葉は濃緑色のハート形で、長期間にわたり光沢のある小さい黄色い花を咲かせます。

品種によっては八重咲きや、花色の濃いもの、白花などがあります。


ハルオコシ

日本のイチリンソウの仲間です。

 

ヨーロッパからシベリアにかけて自生するヤブイチゲの八重咲き品種です。

 

花の周りの葉は、白く筋模様が入り、花びらのように見え面白いですね。

 

 

花径 1㎝程

別名 アネモネ・ネモローサ、ヤブイチゲ


ヘレボルス・ニゲル

別名「クリスマスローズ」と呼ばれています。

ヨーロッパに分布しており、クリスマスの時期に咲くことから、そう呼ばれるようになりました。日本では春に開花します。

 

名前の「ニゲル」とは、黒を意味しており、根が黒いことからつきました。

 

花は咲き進むにつれて、ややピンクに色づきます。

 

 

高さ 20-40cm